2015年12月28日月曜日

お客様の声-京都府 宇治市「小倉墓地」にて-T,I様。

web公開をご承認の元、アンケートに御回答をいただきました、

「お客様の声」をご紹介致します。

ご多用中にもかかわらず、ご協力賜りましてありがとうございます。

この場をお借り致しまして、心より感謝お礼申し上げます。


京都府 宇治市「小倉墓地」にて。


宇治市にお住まいのご依頼主様より、建墓のご相談をお受け致しました。

お隣のお墓(隣接墓)に歪みがあり、敷地内まで越境した状態になっておりましたので、

ご依頼主様は、大変ご不安な思いをされておりました。


現場で状況を確認させていただいたところ、

お隣のお墓の背面側の巻石(境界石)の歪みが原因のようでございました。


本来、このようなケースですと、同檀家同士なら意見を述べられても、

先に建てられたお墓の状態を受け入れつつ(歪みは、やむを得ずとして)

建墓するのが一般的でございますが、

「できれば、隣接墓地使用者様も交え、関係者の方々に立ち会っていただいた上で、

将来、不安のないように直してほしい。」とのご依頼でございました。


着工前





















今後、ご依頼主様と隣接墓地使用者様が、今後も円満な関係を維持しながら、

気持ち良くお墓参りをしていただけますよう、双方のご希望も尊重しながら、

関係者全員が納得するまで、打ち合わせを重ねました。


すると、隣接墓地使用者様からも、

「しっかりとした基礎工事をお願いしたい。」とのご依頼をお受け致しましたので、

基礎工事は、二軒同時にお受けさせていただく運びとなりました。


幸いにして、隣接墓地所有者様は、ご寛大なお心をお持ちの方でいらっしゃいました。


掘削作業





















こちらは、基礎工事、掘削工程の様子でございます。

1.8m(間口)×1.2mを2聖地分、深さ50cmの掘削作業が必要ということで、

ユンボをリースしての大掛かりな掘削作業でございます。



掘削後





















早朝より作業を開始すること約3時間で掘削工程が完了致しました。

処分した残土は凡そ2.6㎡でございます。


地固め作業(作業前)





















地盤の状況にもよりますが、今回は「砕石」を投入後に地固め致しました。



地固め(作業の様子)





















地固めをする重機(ジャンピングランマー)にて、地盤を固めます。

この作業工程がしっかりと出来ていない状況ですと、

いくら基礎工事をしっかりとしても、基礎ごと歪んでしまいます。

四代目代表がOKを出すまで、職人に地固めをしてもらいます。



基礎補強





















今回は、弊社呼び名称の「重量型基礎」所謂「ベタ基礎」を実施致しました。

この工法の特色としましては、敷地内の石材合計荷重が高い場合に行います。

基礎の判断は、全て私四代目が地盤を考慮したうえで決定致します。



生コン打設





















JIS規格レディミクストコンクリートを打設致します。

コンクリート用バイブレータという機械を使用して、コンクリート内の空気を除去します。

手間が掛かりますし、何より周囲に飛び散る工事内容でございますので、

隣接する墓石は、全てブルーシート等で養生しなければいけません。

しかしながら、頑丈な基礎工事には必須工程であると、四代目代表は考えております。

2件の基礎を繋ぐか分けるかで悩みましたが、分けさせていただきました。

隣接使用者様地は、8寸角の墓石が1基の為「軽量型基礎」にて実施致しました。



基礎工事完成





















コンクリートバイブを使用することにより、大方の水平を出すことが可能でございます。

表面を前後左右の高さを均等にして、基礎工事工程が完了でございます。



巻石工事工程 着工前





















前回の基礎工事日より、10営業日経過後の様子でございます。

型枠・ボイド・仕切り板を全て外し、検査を致しましたが完全に硬化しております。



巻石設置工事





















巻石は、中国産 白御影石 A等級品(中国加工品)を使用致しました。

前後左右、全ての石材を水平に据え付けて、巻石設置工事が完成でございます。



補強内容




















巻石の4隅にステンレス製の『打ち込み式アンカー』と呼ばれる

ボルトを石に打ち込み、ステンレス製のL型金具と結合します。


ステンレス製品は高額ですが、「腐食しない」ので痩せたり、腐ったりしません。

「重量型基礎」の場合は、巻石の背の高さに関わらず、

上段・下段の2箇所に分ける「ダブル施工」を致します。

今回の巻石の高さは24cmでございます。業界の一般論では「シングル施工」

で十分という認識ではございますが、弊社では「ダブル施工」で実施致しました。



土間塗り作業 着工前





















T,I様から依頼は受けておりませんが、サービスで前面通路の塗り直しを行いました。

工事中の写真を見ていただければ、お分かり頂けると思いますが、

前面通路のあちこち老朽化によるひび割れており、万が一お怪我等されないように、

通路も地固めを行った後、メッシュ・バラス・セメントにて土間塗りを致しました。



土間塗り作業 完成





















これで、T,I様も気持ち良くお墓参りができますし、

通路をお通りになるお墓参りの方にも、安全にお墓参りいただけます。



巻石工事 完成




















土間塗り作業日から日を改め、納骨箇所を設置して砕石を入れました。

巻石内部の地固めを行い、土台工事が完成でございます。



工事完成





















この度、ご注文いただきました内容は以下の通りでございます。


墓石:愛媛県産 大島石 A等級品 9寸角墓石(国内加工品)

地蔵尊:愛媛県産 大島石 A等級品 9寸角墓石(国内加工品)

霊標 :中国産 青御影石 S等級品(中国加工品)

ローソク立て:中国産 青御影石 S等級品(中国加工品)

塔婆立て:国産材 ステンレス製 塔婆立て(国内加工品)

にて、ご注文を賜りました。



お魂入れ前





















最後にさらしを巻いて完成でございます。



お客様の声





























T,I様

「納骨に至るまで色々とお世話になり、本当にありがとうございました。

立派な石にも恵まれ、また昨日12/16に見せてもらった文字も、

重みがあり素晴らしいと思いました。今後とも、よろしくお願い致します。

p,s 12/27〇〇様(隣接の墓所使用者様)の所へお礼に行ってきました。」



四代目代表

「T,I様の熱意で成立致しました立ち合いでございますが、

今回は、四代目代表にとって今まで経験したことの無いことを

勉強させていただき、生涯心に残る仕事のひとつとなりました。

隣接の墓所使用者様からもお喜びいただきました。



今や、石材業界では一般的にコンピュータ文字が主流でございますが、

国産(国内加工品)に関しましては、墓石の文字を書く専門の書家に依頼し、

一件毎に丁寧に文字を書いて頂いています。

また、彫刻はこの道25年のベテラン彫刻職人と毎回打ち合わせをして、

文字が持つ「静と動」を活かす、文字彫刻を心掛けております。

大変、お目の高いお施主様からご縁をいただきましたこと、

弊社の文字彫刻の職人も、大変喜んでおりました。」


T,I様。この度はご注文、並びにアンケートのご協力ありがとうございました。

今後とも末永く弊店をご愛顧くださいますように、お願い申し上げます。

この度はお引き立ていただきまして、誠にありがとうございました。



~京都府 宇治市 「小倉墓地」にて~

墓石・五輪塔の建立・お墓のリフォーム・戒名等の追加彫刻ならお任せ下さい。

京都府 宇治市 大久保町久保8

石末 辻本石材店 四代目代表 辻本 登志海

http://ishisue.com/